タイパとは
タイムパフォーマンスとは、投資した時間(time)に対する成果(performance)を示す言葉です。
コストパフォーマンスと似たような言葉ですが、意味合いは少し異なります。コストパフォーマンスが「費用対効果」を意味する言葉であるのに対して、タイムパフォーマンスは「時間対効果」を意味する言葉です。
例えば1,000円のものを購入したときに価格以上の価値を感じた場合は「コストパフォーマンスが良い」ということになります。一方で、3時間の映画を見たときに、かけた時間ほどの価値を感じられなかった場合は「タイムパフォーマンスが悪い」ということになるのです。
Z世代を中心に重要視されるようになった
タイムパフォーマンスという考え方は、特にZ世代(一般的に1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代のこと)を中心に、重要視されるようになったと言われています。
Z世代はSNSや動画配信サイトなどに代表される、インターネット上にある大量のコンテンツに触れるなかで「最短時間で最大の成果を得る」ことを重視するようになりました。
限られた時間の中で、効率よく情報を得たい気持ちから、タイムパフォーマンス(タイパ)を意識した生活をするようになったのでしょう。
ビジネスにおけるタイムパフォーマンス
ビジネスにおけるタイムパフォーマンスも同様に、投資した時間に対して得られる成果のことを意味します。
例えば、短時間の商談で大型案件を受注できれば「タイムパフォーマンスが良い商談だった」ということになります。また、短時間の取り組みで、自社サイトに大量のアクセスを獲得できた場合は「タイムパフォーマンスの良い施策だった」ということになるでしょう。
ちなみに元々タイムパフォーマンスという言葉は、コンピューター機器やソフトウェア、システムなどの処理速度を示す言葉として使われていましたが、次第に上記のような意味でも使われるようになったようです。