テスラ
従業員数 99,290(2021年)
主要株主 イーロン・マスク(21.9%)
テスラ(英: Tesla, Inc.、NASDAQ: TSLA)は、テキサス州オースティンに本社を置く、アメリカの電動輸送機器およびクリーンエネルギー関連企業である。
テスラの現在の製品には、電気自動車、家庭用からグリッドスケールまでのバッテリー電動輸送機器、ソーラーパネル、ソーラールーフタイル、およびその他の関連製品とサービスが含まれる。
テスラは、世界で最も売れているプラグインおよび二次電池式電気自動車の乗用車メーカーとして位置づけられており、2020年の販売において、プラグイン・セグメント(ハイブリッド車を含む)で16%、バッテリー・エレクトリック(純粋な電気自動車)で23%の市場シェアを獲得している。
テスラは、子会社のソーラーシティを通じて、米国で太陽光発電システムを開発し、その主要な設置者となっている。
テスラは電池式エネルギー貯蔵システムの世界最大級のサプライヤーでもあり、2020年には3GWhの電池式貯蔵システムを供給する。
2003年7月にマーティン・エバーハードとマーク・ターペニングによってテスラモーターズとして設立された同社の社名は、発明家であり電気技師であったニコラ・テスラに敬意を表してつけられたものである。
2008年よりCEOを務めるイーロン・マスクは、創業期に資金の大半を提供した人物である。マスクによると、テスラの目的は、電気自動車や太陽光発電によって得られる持続可能な輸送とエネルギーへの移行を促進することにある。
テスラは、2009年に最初の自動車モデルであるロードスターの生産を開始した。その後、2012年に「Model S」セダン、2015年に「Model X」SUV、2017年に量産型の「Model 3」セダン、2020年に「Model Y」クロスオーバーを発表した。Model 3は、2020年12月までに80万台以上が納入されており、世界で最も売れている電気自動車である。テスラの2020年の世界車両販売台数は、前年比35.8%増の499,550台となった。
2020年には、電気自動車の生産台数が100万台の大台を突破した。
住宅太陽電池パネル ソーラールーフ
2016年10月に発表された、太陽光パネルと屋根用タイルを一体化した建材一体型太陽電池。従来の太陽光パネルと違い、屋根の上に取り付けるのではなく、屋根そのものが太陽光パネルになっている。浅い角度から見るとごく普通の屋根タイルに見えるようになっており、外観に影響なく太陽光パネルを導入できる。また、主にガラス素材でできているが、通常のテラコッタやスレートのタイルに比べても高い耐久性を持っているため、実用性には問題ないとされている。
パワーウォール Tesla Powerwall 2
家庭用リチウムイオン蓄電池。現在販売されているのは第2世代のもので、電池容量は13.5 kWhであり、充放電効率は90%で最大で10台まで連結可能。
パワーパック
企業および電力会社向け蓄電池。電力需要のピークカット、停電時のバックアップ、太陽光発電電力の出力変動対策などさまざまな用途で実績があるとしている。米国や豪州などで導入が先行している。日本でも2017年から販売をはじめ、すでに6カ所の実績がある。このほかにも受注しており、さらに納入実績が増えるとしている。太陽光発電と蓄電システムの組み合わせにより、燃料費が不要になり、安定供給が可能な電源によるマイクログリッドを実現できる。
ロボット
人間の代わりに危険な作業などを代行する人型ロボット「Tesla Bot」の開発を発表しており、2022年に完成予定としている。 制作目的は「ロボットが我々の日常生活から、危険で反復的な退屈な仕事をなくす」こと。 加えて、「本質的に将来、肉体労働は選択肢のひとつになる」と主張し、「私たちの経済は基本的に労働力で成り立っているため、ロボットを単純労働に使用すれば(そして人間が頭脳労働に専念すれば)、無限の成長が可能になる」とのこと。本機は8台のオートパイロットカメラやFSDコンピュータなどテスラ車の技術を統合しており、「顔」に相当する部分にはヘッドマウントスクリーンや40個の電気機械式アクチュエーターを搭載し、人間のように動き、ディスプレイに情報を表示することができる予定。 また身長5フィート8インチ(1.73 m)、体重125ポンド(56.7 kg)というスペックを持っていて、45ポンド(20.4 kg)までの荷物を運ぶことができ、150ポンド(68 kg)までのデッドリフトが可能で、時速5マイル(8 km)までの速度で歩いたり走ったりすることが可能。さらに人間と同等、もしくは超越する知能を持つAIである汎用人工知能を利用する可能性を示唆している。