はじめに
昨年末に想定した経営環境は、この1年で劇的に変化し、今もって着地点が見いだせない状況となっております。
これまで経験したことのないような深刻な人手不足の下、新型コロナウイルスの影響等によって、今まで考えられなかった経済や社会の混乱、移動の禁止等が行われるもとで、いかに社会福祉法人の事業を守り、継続することが出来るのかということに多くの労力を費やしてきました。
パンデミックを想定の範囲においてBCP(事業継続計画)の策定を進めておりましたが、南海トラフ地震、昨年来の諸物価の上昇やスタグフレーションの懸念に加え、ウクライナの戦争による想定できないさまざまな影響を織り込んでおります。
感染対策の一環として、陰圧装置を老人ホーム内の4室に設置し、また施設建物と別棟の「家族面会室」を3箇所設けました。クリーンエネルギーEV導入、V2H充放電設備を行なっております。
就労継続支援事業所クローバーズ・ピア八戸南において清水基金から助成金の交付を受けました。
介護記録及び看護記録管理システムをクローバーズ・ピアと訪問ひまわりに導入し、今後クローバーズ・アネックスとひまわりの家に導入する予定です。
引き続きコロナ禍の長期化、人手不足と高齢化、エネルギー価格の急上昇、諸物価の急上昇、物資の調達不足および異常気象等に対応しなくてはなりません。
今月に更新する高圧電力の供給契約に先立って説明を受けた時、電力の供給がいかに危機的状況であるかを知ることによって、今行われようとしている事は、単なる価格の引き上げではなくて、全く新しい価値評価体系の再構築を求められていると感じ、これに全力で対応していかなければならないと思っております。
以上、事業運営の一端を申し上げ、広報「なかよし」12月号発刊にあたってのご挨拶といたします。