ギグワーク

 ギグワークという言葉は、英語の「ギグ(gig)」と「ワーク(work)」」とを合わせた造語です。ギグとは、アメリカにおいてミュージシャンが、気の置けない連中と単発で即興演奏することを意味します。そこから派生して、細切れの単発した仕事をギグと呼ぶようになりました。
 つまりギグワークとは、単発の仕事をこなす働き方を指します。そして、ギグワークの担い手となる労働者は「ギグワーカー」、ギグワークで成立する経済圏は「ギグエコノミー」と称されています。

 

 インターネットの普及とともに、パソコンやスマートフォンを駆使して仕事を請け負うフリーランスは増加傾向にあります。企業側でも、正規従業員にかかるコストを軽減する目的で、フリーランスを活発に利用するようになりました。

 

 ギグワーカーも会社のような組織に所属せず、端末やモバイルギアを使い、空き時間を利用して仕事を受けます。一見、同じような労働形態に思えますが、両者には明確な違いがあります。フリーランスとは、企業と雇用契約を結ばずに、単発に発生する仕事をプロジェクト単位で受けるもので、専門知識や技術を提供して報酬を得る働き方です。
 これに対してギグワーカーは、ネットを介して単発で仕事を受けますが、プロジェクトを完遂する義務はありません。自分の都合の良い時に働き、いつでも辞めることができるのが最大の特徴といえるでしょう。

 

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