超高速
「超高速」がもたらすもの
5Gの特徴として挙げられるのは「超高速、低遅延、多数同時接続」。
超高速とは「高速通信の実現」です。4G/LTEに比べて100倍上回ります。
そのため、モバイルと固定回線の境目がなくなり、これまでのモバイルでは考えられなかった新たなユースケースが生まれることも期待されています。
SNSの普及に伴って、ユーザーは以前よりも気軽に動画を扱うようになりました。そこで動画投稿をはじめ、テレビ会議やVRを使ったコミュニケーションの拡大などが期待されます。
「低遅延」とは?
低遅延とは、「タイムラグが小さい通信」のことです。
電波、光ファイバー、銅線といった通信を媒介する物質の特性によるもの、信号処理の効率性によるもの、通信事業者の基地局や中継器、光ファイバーの配線など通信機器の能力や構成によるもの、さらにはひとつの回線を複数端末で共有することによって生じるものなど、さまざまであります。
これは4G/LTEの10分の1程度という高い能力だというのですから驚きです。
「多数同時接続」
多数同時接続は、あるエリアのなかでできるだけ多くの端末を収容できるようにするということ。
5Gでは、1k㎡あたり100万台のノードを収容できる。
4G/LTEでは10万台だったため、10倍の能力が要求されているということになります。
地球上の陸地の面積が約1.5億k㎡なので、単純計算すると1500兆台のノードを収容できるということになるわけです。
地球上の総人口は現在75億人程度。つまり割り算すると、ひとりあたり2000台のノードを利用できるということになります。
多数同時接続はIoT(モノのインターネット)機器の利用を促すことになるだろう。5G時代は人間がセンサーネットワークに包み込まれるようになり、スマートフォンのユーザー体験をはるかに超えた多様で濃密なデジタル・トランスフォーメーションが進む未来を想像できる。