仙台納涼会挨拶
2019年7月20日
皆さん、いつもお仕事たいへんご苦労様です。
せっかくの機会なので、信和会のことを少しお話しさせていただきます。
今年の10月28日になりますと、社会福祉法人信和会、設立満20年になります。これも偏に皆さん方のご協力の賜物と、この場をお借りして感謝申し上げます。
一方この一年、社会福祉法人信和会の状況を振り返ってみますと、一つは八戸市で公募した看護小規模多機能型居宅介護事業、そして訪問看護ステーションに信和会は応募いたしまして、事業として採択され、そしてその開設の準備を様々行って、本年の6月から二つの事業が新たに開始して進んでいるところでございます。
このためにケアマネジャーとか正看護師を何人か新たに採用して、高齢者福祉事業の充実強化というものを図ってきたところであります。
一方、数年前から障害者の就労継続支援事業の見直しというものがありまして、これはなかなか大変だと、特に就労継続A型事業というものがどんどん最低賃金が高くなっていって、いま全国統一最低賃金とか、それどころじゃなくて最低賃金を2〜3割上げようという動きがありました。このような状況のもとであっても、私どもの就労継続支援事業所のうちワッセだけは、A型を維持継続していくことができると思っております。しかしながら東京、盛岡、八戸は基本的に就労継続A型はやめて、そして全体的に縮小均衡を図ろうということで進めてきた1年でもありました。
おかげさまで最大規模の時に比べては、4分の1くらいの規模に縮少することができ、その分の事業収入は下がりましたけども、事業経費もその分下がって、減収ではありますが収支差額はきちんと維持することが出来ました。
そういうような1年でありました。
今振り返ってみますと、3年前に社会福祉法人改革という事が明確に打ち出されて、社会福祉法人として、まずガバナンスの強化、そして経営の透明化ということが強く求められてきました。
それに対応して私どもはどのようにしようかということでいろいろ考えて、経営の可視化というものについては、昨年の1月からグループウエアーを導入して幹部職員の皆さんに参加してもらって、そして今年の4月からはiPhone7を導入して、ラインワークスを始めるようになってきております。
今後はそれをさらに広げて、正職員の皆さん方、ほとんどの方がサイボウズのグループウエアーに参加できるようにして、意思決定、経営判断の可視化というものも図っていきたいと思っているところです。
また社会福祉法人改革の中で公益的取組というものも求められておりまして、老人福祉のほうでは、介護予防事業を今年の4月から本格的に開始しております。それと従来からやってきた認知症カフェ、高齢者サロン、配食サービスというものを公益的取組として行ってきたところであります。
それと今年の理事会において、いくつかの新たな定めをしたところでありますが、その一つは役職定年制度です。次の世代に役職を譲って、そして経営の持続的継続を図るようにしましょうということで役職の定年制度を改めて定めております。
役職の定年制度を定めたからやめてくださいという事ではなくて、働こうとして下さる方はいつまでもどうぞ働いてくださいということです。
もちろん健康に気を付けて、それぞれのお体の事情とかご家庭の事情にあわせながらいつまででも働いて下さるんだったら参加してください。
ただし、一方では役職定年制度を設け、責任者、管理職の若返りを図っていくというところを進めているところでございます。
そのようなところで何かと慌ただしく、なかなか仙台に来る回数が少ないと思っておりましたけれども、先程申し上げた障害福祉の縮小均衡というものをある程度達成できたというふうに思っておりますので、次なる問題としては、ワッセの就労事業のより強化安定化ということを図ってまいりたいというふうに思っております。
そういう点では今まで以上にこれから定期的に仙台に来るようにしたいと思っていますので、皆さん何かあればいつでも私の方に声をかけてもらいたいと思っております。
今、社会福祉法人信和会の事業の一端を皆さんにお知らせいたしました。
今日は誠に残念ながら、私としては間も無く帰らなければならないのでゆっくりはできないんですが、皆さんはどうぞ最後まで。時間の許す限り、普段会わない人たちとも声をかけあって懇親の場を過ごしていただきたいと思います。
それでは、納涼会開会にあたっての理事長の挨拶を以上で終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。