LTE
Wi-FiとLTEの違いは無線通信の種類
Wi-FiもLTEも無線を利用した通信技術ですが、大きな違いがあります。まず、Wi-FiはWireless Fidelity(ワイヤレス フィデリィティ)の略称で、無線LANの1つに分類されます。
対してLTEは、Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)の略称です。無線であることには変わりはないのですが、携帯電話用の通信回線規格です。LTEを利用できるのはスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに限定され、主に各携帯電話会社が所有する基地局をアクセスポイントとして電波を飛ばしています。
携帯電話会社によって周波数が異なり、特に電波が低く通信がつながりやすい700MHzから900MHzの周波数帯を「プラチナバンド」と呼んでいます。
通信速度はWi-Fiのほうが速いですが、インターネットを利用する場合、Wi-Fiを利用した際の通信速度は利用する通信回線によって変わります。たとえば、通信回線がADSLの場合、回線速度が遅いのでWi-Fiでも通信速度は遅くなります。通信回線が光回線であれば、光回線自体の速度が速いため、Wi-Fiも快適に使用することが可能です。
Wi-Fiのメリットとデメリット
Wi-Fiのメリットは通信容量による利用制限がなく、自由にインターネット接続できる点です。利用場所だけに限れば、室内での利用はもちろんのこと、モバイルWi-Fiルーターを持ち歩けば、外でも気軽に利用することができます。
また、スマートフォンのテザリング機能を使うことで、スマートフォンをWi-Fiルーター代わりに外にいながらノートパソコンやタブレットなどのデバイスが利用可能です。基本的に利用料金がかからないのも大きなメリットです。
<テザリングとは、スマートフォンをWi-Fiルーター(親機)としてゲーム機・パソコンなどのWi-Fi対応機器(子機)をインターネットにつないで楽しめる機能です。>
デメリットは、電波が障害物に当たると通信が途絶えてしまう可能性があるほか、利用者数の多い周波数帯の場合は回線が混雑して通信がうまくいかないケースがあることです。また、テザリングでスマートフォンを利用すると電力消費が激しく、すぐにスマートフォンのバッテリーがなくなってしまいます。