ワッセグループウエアー会議

2019年1月19日

 

皆さん今日はお集まりいただきましてありがとうございます。
昨年の2月からサイボウズのキントーンを導入して、グループウエアーをやってみようということで、ほぼ1年経過致しました。
その中でいろんな状況がありましたし、いろんな試行錯誤とかありましたけども、なんとか1年経ってみて、ここでサイボウズに参加するメンバーをさらに広げて、そしてサイボウズはキントーンの他にサイボウズオフィスというのがあります。これは、今度始めようとする看護小規模多機能居宅介護事業というものについて、これから様々な仕事が発生するので、プロジェクト管理としてこれに参加してみなさんにやっていただきます。
東京ではちょうど去年、本部とか事業所の引っ越しでプロジェクト管理を行ってもらったわけですけども、今度は看護小規模多機能居宅介護事業で、例えば備品の調達とか、施設の整備の状況とか、役所への書類の提出とか、地域への説明とか、職員の配置とか、様々なことが同時並行的に進んでいくことになるわけですから、これらの関係者の均等な情報の共有ということは非常に有効であります。そういうことでプロジェクト管理も進めていきたいということでおります。
それらをやはり実際に、現場を見て、あるいはそれぞれのサイボウズに参加している人たちがお互いの顔を見て、そして遠隔地間であっても、グループウエアーを通してお互い情報を共有していく、やりとりをしていくということは極めて大切な事だと思っております。
ある程度のコストがかかっても、皆さんお仕事をやりくりしても、ぜひともここに一堂に集まって頂きたいと思って、今日この機会を設けました。
またさらに次のステップがあるとすれば、その時はまた一堂に会して、皆さんとともに情報をどのように共有していくかということを勧めたいと思います。
昨今、私たちの日常の生活の中にこれほどIT関係が入ってくるとは想像できませんでした。
そして先日見たテレビでは、ヨーロッパのほうの高齢者の人達がスマホを使っていろんな発信をしていると報道されました。
また画像診断とかもスマホを使ってやるようになるという話もありますし、自分の体が急変した時、スマホを持って自分の緊急事態を報告する。
また、この間のニュースを見ておりますと、アメリカではメディケアという健康保険制度があるんですけども、高齢者にアップルウォッチを持たせる、そして持つ為の費用をメディケアという保険団体が出すというような話も出ています。
これほどITが社会の中に浸透してきてこれから、第5世代、ファイブジェネレーションという新しいITの環境をどこがどういうふうに先陣を切るかということで進んで来ております。
それが実現するようになると、もう全くこのITの専門家でなければ分からないじゃなくて、私たちの生活のあらゆる場面に入ってくるんではないかと思います。自動運転もそうですし、様々なものが入ってくる。
そして今特養の方で入れようかという話があるほのぼのソフトなんかも、音声入力で入っていくんですね。その音声入力も医療と福祉の専門辞書がソフトとして入っているので、「褥瘡」という言葉があるんですけど、普通の言葉ではなかなか出てこないようなものが、辞書を背負っているので自然に音声入力で入っていくということです。
そして、学習機能もあるし、私の声を認識していくというのもあります。
そういうことで本当にIT関係が私たちの生活の隅から隅まで入るようになってきていると思います。
それに詳しいとか詳しくないとかじゃなくて、普通に生活をしていく、普通にこの社会福祉事業を運営していく上で、強いとか弱いとかIT弱者とかそういうことではなくて、自然にそれを受け入れていかなくてはいけないんじゃないかなと思っております。
さて私としても、このグループウエアーという何か特殊なものをやろうとしているのではなくて、法人の運営を、ITが進んでいるいないということに関係なく、法人の運営を、どのようにしたら適時適切に、そして公平にできるかということに細心の注意を払って運営してきたものです。実際に先人たちはそのような意識を持ちながら経営してきたと思います。
その中で極めて優れたITがどんどん社会の中に入って来た。そしてこの信和会の運営をどのようにしようかと考えた時に、あらかじめ事前の資料で皆さんに渡してありますけども、この皆さんとあるいはここのグループ全体と、あるいはそれぞれの部門と地域と情報をやりとりする、意見をやり取りするという方法をどのような手段があるんでしょうか。もちろん会ってお話しする、それからauの携帯を使ってお話しする、それからサイボウズのキントーンを使ってチャットとかで書いていくとか、コメント欄にいろいろ書いていく。
そういう中でそれぞれの連絡方法で適切な連絡方法は何かというのを常に認識して、お互いそういうツールを、道具を自由に適切に使っていくということを、ぜひとも様々な機会を通じて身につけていって頂きたいと思っております。
もちろん私たちは福祉をやっていく上で、利用者の方々の個人情報とかいろいろ大切な物に触れることがあるわけでして、それらの守秘義務はきちんと守っていかなければいけない。だから何でもこのグループウエアーの中でオープンにすればいいというわけではなくて、守るべき情報はきちんと守っていかなければならないので、その辺の分別をちゃんとしていかなければなりませんということを、皆さんと共に学んでいきたい。
それからこの法人の、信和会の運営に当たっての様々な認識しておくべき情報というものを、皆さん施設長なり副施設長なり主任や管理者が最低限知っておくべきことというものの情報を、どのように共有するかという、情報の共有手段があります。
それらについても、適切なものをちゃんと認識していくということが必要になりますし、先日八戸市で行われた特別養護老人ホームなどの実地指導のときにも少しため息が出たんですけども、やっておかなければならない研修というのは山ほどあるんですね。山ほどある研修を、いちいち一堂に会して勉強会とか研修会ということをやっていると、物理的に難しいということになります。
そうすると、私は本業が公認会計士で税理士でもあるんですけども、今は公認会計士でも税理士でも、研修を義務付けてるんですね。私の年になっても研修を毎年やらなければいけないんです。
公認会計士の場合は年間40単位というのがありまして、それを取らないと、会計士が本来やるべき監査業務とかには適さないということで公表されるんです。ですから毎年何とかクリアしてやってるんですけども、税理士会も同じようなものがあります。
こういうふうに自主研修をしていかなければならない、そうしなければ、業務に支障が来るような状況になるのではないですか。だからその自主研修をどういう形で皆さんがやっていくかというのも極めて大切な事だと思います。
ものすごい量の、これからマスターしておかなければならない研修項目とか情報とかがあると思いますので、それらを素早く適切に研修として得るためには、やはりこのグループウエアーを十分に利用できなければいけないと思っております。
あとはこの信和会の運営の、もちろん守秘義務はきちんと守って、セキュリティもしっかりやって、その中でこの意思決定の過程や運営状況が関係者の皆さんにはしっかりと見える様に、どうしてここで、例えば看護小規模多機能をやってるのかとか、どうして特別浴槽を入れ替えて新しいものを設置しなければならないのか、どうしてここでこういう意思決定をしなければならないのかということが、ごく限られた人だけが、あるいは理事長だけが一人で勝手に決めるのではなくて、なぜここでこういう意思決定をしなくてはならないのかということを、ちゃんと皆さんに見える様に、経営の可視化を図ってまいります。ですから、例えば一つの物を買うにしても稟議申請してもらうわけですけども、現場のほうからこれが足りないから買って下さいということではなくて、稟議申請すること自体が、なぜ今これを買わなければいけないのか、そして買うべき物が今必要にして十分な物なのか、過剰なものではないか、過小なものではないかということも含めて、そして取得するにあたっては公平性を保って、適切な価格で入札から見積もり、様々な方法で合理的に誰でも納得できる金額、取引条件で取得しているかというものも分かるように運営していかなければいけないと思っております。
 皆さんの中で、私が一番年上ですが、そういうことが適切に判断できなくなれば、私は自分の仕事をやるべきではないと思っておりますので、社会福祉法人としていかに適切にこれから運営していくかと、そしてその運営の状況が誰から見ても納得できるものであること、当然守るべきものもたくさんあるわけですけれども、しかし信和会の行くべき方向性とか、そういうものはきちんと皆さんに見てもらうということも必要だと思います。
 これからは世代交代も視野に入れて、若い人たちにどんどん権限を与えてどんどん上に立ってもらい、やっていってもらいたい。
 その中でグループウエアーを使うことによって、それは遥かに効率的に速やかにできるのではないかと思っております。
 最後に繰り返します。
 1、メール、内線携帯、サイボーズチャット等による適時適切な連絡体系
 2、LAN、WAN、サイボーズによる情報の共有、情報ギャップの解消
 3、法人経営の可視化そして、ゴーイングコンサーン(事業の継続性)

 どうぞ皆さん、このあとは出来るだけフランクに、力を入れないで、個別の協議を通じて、いかにこのグループウエアーを自分のものとして日常の業務で使っていくかということに役立ててもらいたいと思っております。

 

 

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