感染症等への対策
当法人における感染対策マニュアルとスタンダード・プリコーションに基づき、注意すべき主な感染症を職員全体で理解し、予防策と対応策を周知徹底してまいります。施設内の設備及び備品等についても、消毒等による衛生的な管理を行い、空調等に関しても加湿器の設置等をし、適温、適度な湿度を保つよう努めてまいります。
利用者に関しては、利用時の健康状態を把握し、診断書の提出や感染症に関する既往歴や現在治療中の感染症等について基本的人権を尊重して実施、確認を行ってまいります。また、利用時についても、栄養状態の把握、食事摂取状況、バイタルサインのチェック等を行い、医療との連携を密に図り、早期発見と早期対応に努めてまいります。職員に関しては、外部から病原体を持ち込む可能性が高いことを認識し、感染症の媒介者となるおそれが高いと考えております。定期的に健康診断を行い、業務中は必ず、使い捨て手袋の着用や1ケア1手洗いを徹底してまいります。また、職員が感染症の症状を呈した場合には、利用者との接触の制限や症状が改善するまで就業停止等の措置を講じることを検討してまいります。職員の家族が感染症に感染している場合も、職員自身の健康管理に気を配るよう、指導してまいります。
感染症発生時には速やかに発生状況を把握し、感染対策マニュアルの感染症発生時対応フローに従い、各協力医療機関との連携・行政への報告を行い感染拡大の防止に努めてまいります。
感染症(インフルエンザ、結核、MRSA等)については、研修を職員に周知徹底し衛生管理に関する理解を高めるため、年2回以上行って浸透させていきます。また、新規採用者には、採用時に感染症と食中毒に関する研修を必ず実施してまいります。さらには定期的な研修に加え、感染症が流行する時期を勘案して、必要に応じて随時開催をしてまいります。毎年繰り返し開催することにより、常に最新の知識を習得し知識の定着を図ってまいります。
食中毒菌による食中毒(O−157・ノロウイルス等)を予防するために、「付けない」「増やさない」「殺菌する」の3原則を守ってまいります。食中毒に関しては、夏場はもちろんのこと近年では年間通じて感染予防を高い意識を持つ必要があると考えております。具体的な方法としては「付けない」は、正しい手洗い・食材に食中毒菌を付けない、「増やさない」は低温での食材の管理、「殺菌する」は十分な加熱調理であり、当施設において慎重にその対策を行い、利用者の家庭や地域においても予防、対応に協力してまいります。
厨房職員に関しては、調理前、動作の合間でこまめに手洗いを行うと同時に、洗浄消毒を行ってまいります。調理中も異物混入等がないように注意を払い、食事提供前には必ず職員による検食を行い、食中毒を未然に防いでいきます。また、規定の提供時間を過ぎた食事は提供しない、食べ残しはすぐに下膳し速やかに処分等を行ってまいります。
感染症同様、食中毒に関する研修も職員に周知徹底し理解を高めるため、年2回以上行い、知識の定着、常に最新の知識習得を図ってまいります。