日本橋蠣殻町
日本橋蛎殻町(にほんばしかきがらちょう)は、東京都中央区の町名。
現行行政地名は日本橋蛎殻町一丁目及び日本橋蛎殻町二丁目。
東京都中央区のうち、旧日本橋区にあたる日本橋地域に属する。北で日本橋人形町、東で日本橋浜町、南で日本橋箱崎町、西で日本橋小網町と接する。
江戸時代からの商業地で、醤油・瀬戸物問屋が多く残り、関連企業の本社や会館も所在す久松警察署と日本橋消防署の管轄
「蛎殻町」との地名は江戸期から存在した。当時の蛎殻町の町域は、現在の日本橋蛎殻町の町域に加えて、現在の日本橋人形町の一部を含むものであった。日本橋区が設置された1878年においては、蛎殻町一丁目から三丁目までの丁目が設けられていた。蛎殻町は、旧・日本橋区の区役所所在地であり、現在も同地は、日本橋区民センター・区役所日本橋特別出張所となっており、区役所業務の一部を行っている。
旧・日本橋蛎殻町は1876年(明治8年)に米穀取引所が置かれ、大阪の堂島とともに米相場の中心となって発展した。米穀取引所は1939年(昭和14年)全国の米穀取引所と共に廃止された。
その後、米穀取引所の跡地には、商品先物取引を取り扱う東京穀物商品取引所が設けられ、商品先物取引業者のオフィスが周辺に存在したが、2011年に東京穀物商品取引所は取引を停止し、街のカラーもやや変わりつつある。